農業アドバイザー
にんにく栽培について
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ニンニク栽培のポイント
① 購入種子の保管・・・風通しの良い、日陰で保管
② 圃場選び・・・ネギ、玉ねぎ等の連作回避、極端な乾燥畑は避け、透水性、保水性を備えた畑を選ぶ。
③ 土づくり・・・1か月前には石灰と家畜糞を使用していない完熟堆肥(杉王)を施しておきます。
堆肥は1kg/1㎡と石灰(目安PH6.0~6.5)を施し耕しておきます。
④ 元肥・・・有機肥料(天然素材)、燐酸(マグホス)、腐植質改良材(トップフミン)を使用する。
施用目安:1㎡あたり有機肥料400g、燐酸50g、腐植質改良材140
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⑤ 催芽促進・・・植付直前にりん片を12時間浸水します。
⑥ 種子消毒・・・植付直前(りん片が乾きすぎないように!)
⑦ 植付け・・・時期:10月下旬~11月中旬
フリーホール黒マルチや黒マルチ3415を使用します。
植込深さ:芽を上にして、りん片上部から5~7cmぐらい覆土が出来るように埋め込んで下さい。浅い場合、小玉、分球異常※1になりがちです。
植付後、2週間前後で発芽します。乾燥が続く場合は潅水すると生育が揃います。
まれに発芽がマルチ穴からずれて出られないときがありますので、マルチ穴がら出してあげて下さい。
1片から2芽が出てきた場合は、変形するので見つけ次第に1本立てにします。
(マルチ栽培でない場合)
12~1月発芽が揃い本葉展開前に条間中耕し、出来れば家畜糞を使用していない完熟たい肥(杉王)やくん炭等で土壌表面を覆う土入れをします。切わら、もみ殻の使用は土壌病害が発生しやすいのでお勧めできません。
⑧ 3月上旬追肥・・・マルチ栽培の場合は、雨水による養分流出が少なく、栄養過剰による病害を招きやすいので慎重に対応してください。
(マルチ栽培でない場合)雨水よる養分流出を考慮して、必要な場合は1月下旬、3月までに施してください。
施用目安:有機888 100g/1㎡
⑨ 潅水・・・りん片分化後、3月下旬から4月にかけて半月も降雨がない場合は畝間潅水してください。
このころの土壌水分の安定確保は球肥大に効果があります。
⑩ 花芽摘み・・・5月、株にとう立ちが見られたら摘み取って下さい。肥大を助けます。
⑪ 5月下旬~6月中旬収穫・・・適期は葉先3分の1が黄色く枯れてきたときが目安です。
ニンニクのお尻部分が平らになった頃が収穫適期です。根元の周りが盛り上がった状態は過熟となります。
天気の良い日に収穫、その日のうちに根元を専用のナイフや鋏でえぐり取って、茎葉を切り取り、ビニールハスや乾燥室で速やかに乾燥、過剰な水分を抜くことが貯蔵性を高める事が大切な作業となります。
※1 分球異常について(分球せず、丸い形のにんにくの事)
健全生育には植付後、地温5℃以下の低温環境が60日以上必要とします。その過程で高温遭遇や養分過剰などの原因で形状生育不良が発生しやくすなります。
植込む深さは気温の変動を受けないように、りん片上部が地表面から5~7cmぐらいの深さにします。地温の上昇を招く透明やグリーンのマルチの使用も避けて下さい。
◎ ご自分の畑状態を把握し、ニンニク栽培に適した環境を整えてあげて下さい。